世界共通の英語力を計るCEFR(セファール)とは

CEFRについて

スタディアットが提供するオンライン留学ではCEFR(セファール)を基準に教科書やフィリピン人講師の選定を行っています。
CEFR(セファール)とは簡単に言うと「世界共通の英語力を測るものさし」です。

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、2021年度の東京大学の受験条件でもCEFR A2レベル以上の英語レベルが必要になったり(東大の出願要件の詳細はコチラから)、NHKの英語講座のテキストでもCEFRが使われたりなどと日本でも徐々に認知されてきています。

こちらの記事ではCEFRを全く知らない方でもCEFRがどういうものなのかを知ることができます
今後日本でも耳にする機会が増えてくる事が予想されますのでぜひ知識として知って頂ければ幸いです。

CEFRとは

正式名称:Common European Framework of Reference for Languages

こちらを訳すと「ヨーロッパ言語共通参照枠」ですが、実際にはこれらの頭文字を取ってCEFR(セファール)と呼ばれています。

例えば、日本では英検やTOEICが英語力を測るものとして一般的ですが、他の国ではTOEFL、IELTS、ケンブリッジ検定といった別の試験英語があります。
上記以外にも英語力を測るものがありますが、これらは1つの国や限られたエリアでしか通用しなく、世界中の人が共通して認知しているものではありませんでした。

そこで世界共通で英語力を測れるものさしとして広まったのがこのCEFRです。
CEFRは英検やTOEICなどの試験英語に換算できるので、海外の人にあなたの英語力をCEFRで伝えることができます

CEFR(セファール)の英語レベルの換算表

このCEFRでは英語力を大きく6つのレベルに分けることができます。

 レベル説明
熟練した言語使用者C2聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。
いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、
根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。
自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して含意を把握できる。
言葉を探しているという印象を与えずに流暢にまた自然に自己表現ができる。
社会生活を営む為、また学問上や職業上の目的で、
言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。
複雑な話題について明確でしっかりとした構成、詳細な文章を作ることができる。
自立した
言語使用者
B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも
具体的な話題でも複雑な文章の主要な内容を理解できる。
母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
幅広い話題について明確で詳細な文章を作ることができる。
B1仕事・学校・娯楽などで普段出会うような身近な話題について、
標準的な話し方であれば主要な点を理解できる。
その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基本段階の言語使用者A2ごく基本的な個人情報や家族情報・買い物・地元の地理・仕事など、
直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。
簡単で日常的な範囲なら身近で日常の事柄について、
単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と
基本的な言い回しは理解し、用いることができる。
自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや誰と知り合いであるか、
持ち物などの個人的情報について質問をしたり答えたりすることができる。
もし相手がゆっくりはっきりと話して助けが得られるならば、
簡単なやり取りをすることができる。

A1レベルの目安

中学卒業レベル。身近な英語は理解できるがコミュニケーションができるまでには至っていない。

英検3級、TOEICの128~248点相当。

A2レベルの目安

高校中級レベル。日常会話で最低限のコミュニケーションができる

英検準2級、TOEICスコア250~458点相当。
※東大受験に最低限必要な英語力となります。

B1レベルの目安

高校卒業レベル。日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションがとれる。

英検2級、TOEICのスコア460~622点、IELTS4.0-5.0TOEFL42-71に相当。

B2レベルの目安

大学中級レベル。どんな状況でも適切なコミュニケーションができる力を備えている。

英検準1級、TOEICの624~736点、IELTS5.5-6.5、TOEFL72-94に相当。
※一般的な就職活動では600点以上あるのが望ましいです。

C1レベルの目安

大学上級レベル。Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる

英検1級、TOEICの738~796点、IELTS5.5-6.5、TOEFL72-94に相当。

C2レベルの目安

ネイティブと同等のレベル。ネイティブスピーカーや英語圏の人とも十分なコミュニケーションができる

主要な英語試験とCEFR(セファール)の英語レベルの換算表


引用先:文部科学省HPより抜粋


 

CEFRについてのまとめ

このCEFRは英語力を測る世界指標として各国でもかなり浸透してきています。
冒頭でも触れましたが、日本で一番有名な東京大学でもCEFR表記になっており他の大学・高校・中学などの受験や進学などでもこれから増えていくのが予想され、より私たちの生活で身近になってきます。

昔であれば資格がなくても試験にさえ合格すれば進学ができる時代でしたが、東大のようにCEFRの基準を満たす資格がないとそもそも受験・入学ができないという学校が今後出てくるかもしれません。

日本の英語教育も新学習指導要領へと変わり、「読み書きだけの英語」ではなくより実践的な話せる英語」が求められます。
今後ますますグローバル化が進むと言われている環境で世界で活躍する人材になるためにもCEFRであなたの英語力を伝えられる英検など何か英語の資格や勉強を本格的に始めてみてはいかがでしょうか。

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